生麺テイクアウトにみる実店舗のありかた。

美味しくできちゃったのですよ、イイじゃないのテイクアウト、で思うこと。

先日、行われた那覇市牧志「酔処玉川〜tamariba〜」でのテイクアウト販売。

「オロチョンラーメン 橋本屋」の「生麺」が半額で1玉100円で出ていまして購入しました。自宅で湯がいて市販スープでいただきましたら、これが美味しかったのですよ。「かけそば」的にですが、卵を落として美味しくいただきました。

スープはスーパーで買ったこれ、インスタント的以上に美味しいスープでした。

シンプル過ぎますが自宅にトッピングになりそうなものが卵しかなかっただけ、逆に麺本来の美味しさが引き立って楽しめましたよ、は負け惜しみw

店と同じ麺質、通常価格でも200円の生麺、売上的には店舗の1/5ぐらいの貢献でしたが・・・麺によくソースが絡むという意味では酸味の効いた冷やし中華タレや棒々鶏冷麺とかでも美味しくできそうな麺でしたね。

で、終わるはずだったのですが・・・

・麺そのものの質が高いので家庭での再現性も高い
・料理のアイデアが豊富な方なら自分なりのアレンジメニューができる
・店内飲食の密を避けられる
・まとめて購入して、冷蔵なら一週間、冷凍ならかなり長期保存(一ヶ月以上)
 可能。或いは2回に分けて使うなど自由度が高い。

と、テイクアウトのメリットが改めて多いものだと(ある意味テイクアウトの方に分があるのでは?なくらい)

一方で店側は完成品で店と同じ値段を取ることなく、安価で材料を販売するジレンマとかあるのだろうな、とか考えてしまいます。

特にラーメンは完成品提供はやり方が難しいし。麺は自宅で湯がいてもらい、そこに添付のスープを溶いてトッピングのセットをONということになると思うけど、そうなるとやはり店内価格よりは多少下げないと、となってしまうし。

繊細な味のわかる人は実店舗に行くでしょう。しかしながら、テイクアウトでも十分に美味しい、なのにわざわざ店に行く理由がどこにあるか・・・です。素材の完成度が高いなら、それと上記のように自宅でのアレンジなどメリットが多いならテイクアウトでも良いのかな、と思ってしまう。

まして、昨今の店までの移動での感染の恐れ、店内の衛生環境(何よりも突然の混雑や大声や騒ぐ客の入店)その煩わしさなど、最近はますます負荷がかかる、客のテイクアウト志向、コスパ意識の変革に今回のコロナ禍は大きく影を落としております。

さて話は変わるのですが、セブン‐イレブンで販売している「山頭火」のどんぶり型カップ麺。これは店舗のものよりも明らかに安い。そのお値段からもわかるようにそのままの味とはいかないし「この味、さらに店味」とまでは・・・わかりませんが、店に行って本物を食べてみたくなる味に仕上がっています。

実店舗への誘い込みのティザー役をうまく果たしている。この正に「さじ加減」が絶妙な故にこの商品も店も長続きしているのでしょう。このように「実店舗に行ってみたくなる」「本物よりちょっと控えめ」商品、こういうものがテイクアウトでもできると実店舗も活きるのでしょう。

店にも来てもらえるよう、店の定番人気素材、看板メニューは少しだけにして、他の素材と組み合わせテイクアウトだけの専用弁当にしたり、いろいろ工夫なさるお店も最近は多いようです。

実店舗にわざわざ伺う理由・・・また、いろいろ考えてしまいましたよ。

最後に、「オロチョンラーメン 橋本屋」はテイクアウト麺の完成度も高いけど「わざわざ」行く価値ありですよ。キクラゲのシャキシャキ感などは店での出来たてでないと自宅では到底再現できないと思います。

そして、8/15にまた「オロチョンラーメン 橋本屋」の生麺の販売が那覇牧志「酔処玉川〜tamariba〜」(GoogleMap)でありますよ!翌日曜日も販売あり、とのことですが土曜から販売しての売り切れじまい、お早めに!

「オロチョンラーメン 橋本屋」この生麺を売り切ったら、お店の方は今月いっぱいお休みみたいですので、オロチョンの生麺を味わうならぜひストックしてご家庭で!