「のうれんプラザ」は何処へ向かうのか@那覇樋川「のうれんプラザ」

着地点が見えないような、オープン当初はこうなるはずでは無かったのでは?

先日、一周年を迎えた「のうれんプラザ」いろいろイベントが開催されました。

9月中旬のこと、夕飯でも、と行ったのです。正面の通り沿いの店舗は営業していました(実はこの奥の方は昼営業のみの店が多い)でも、この正面エリアでも平日の22:00すぎなどには殆ど営業していない日もあります。

ところが中に入ってビックリ。入口付近のエリアは営業していますが1階奥はガラ~ン。

二階はさらにガラ~ン(泣)18:30すぎなのに誰も歩いてもいない。どうなっちゃったの?

別の日(10月下旬)もこんな感じ(上の画像の使い回しじゃないですw)

オープンして以来、何度か様子を見ていますがどんどん寂れているような。既に抜けた店舗もあり、新たな借り手も探していましたし(賃料は割とリーズナブルかも、でも面積が個人店舗で借りるには広すぎるような)

此処は以前店舗が入っていたスペース。ディスプレイコーナーになっていました。

聞くところによると「客が来ない」⇒「売上伸びない」⇒「人を雇えない」⇒「営業時間短縮」の流れみたい。

昔ながらの店が戻っていますがその特色が出ているとは思えないし、かたやフルーツサンドなどニューウエーブ系の訴求もできていない。

相対売りコーナーは奥に設置、というか追いやられて・・・オープン前、建物は現代風でも中は「横浜ラーメン博物館」みたいにレトロな内装にして昔の農連のイメージを残すのかと思っていたのですw「いゆまち」のように見学の人が大勢というわけでもなさそうだし(もっとも敢えて、そういう流れは排除して営業に徹しているのかも知れないけど)

ただ、全体的に見て・・・物凄くカンタンに言えば「誰が誰に何を売るのか?」これがなんともちぐはぐ。まず誰(どんな店)が何を売るのかがわかりにくい。それと訴求対象、これが一番不明確。地元客なのか?観光客なのか?それもインバウンドなのか?

牧志公設市場の人の流れは此処までは来ていないし。「太平通り」は地元客が多く活況を呈しているし「サンライズマーケット」や「マルシェ」など「サンライズなは商店街」はイベント時は盛り上がる、でも地元客、観光客が足を伸ばし「太平通り」からさらに「開南せせらぎ通り」を渡って「のうれんプラザ」まで来るとも思えない。

店舗が既に抜けたり、夜営業が見込めないとか、いずれにしても当初の計画通りではないはず。

私は内情は知らないし行政との絡み、運営する側のグランドデザインまでは知る由もないのですが、元商品プランナーの目から見たらつまるところ着地点が見えない、いわゆる「立ち上げて終了」の「箱物行政」的なイメージもなんとなくするのです。

よーく見ると昼間はかなり人通りが多いのですが夜営業がなんとも寂しい。気を吐くのは「當眞ノ里」周辺だけという感じ。

のうれんプラザ随一の豊富なメニュー、センベロも!@那覇樋川「當眞ノ里」

1月に「のうれんプラザ東側に隣接する県有地1474平方メートルでバス10台が停車できる。県と市の共同事業として進める方針。秋から実証実験としての導入を目指す」という記事を目にしました。

この駐車場に大型バスでインバウンド客が殺到するならば、地元客は来なくなるでしょうが売上のためならそれもやむなしでしょう。いっそ、農連の産物だけ使用の「農連酒場」とか「ビストロ農連」或いは「センベロ長屋」とか夜客単価のデカい業態でもw

また奥に建設中の住宅棟が完成し入居が始まれば様変わりすると言う意見もあります。インバウンド客と地元客の共存共栄ができれば良いのですが。

那覇OPAはテナント料払えるチェーン店誘致したら特徴なくなってしまい、まるでJR東の「ルミネ」になっちゃったし(笑)お土産品やらハワイの丼とか・・・沖縄らしさが色褪せた感じ。沖縄の商業施設、開業時は順調だけど暫くすると低空飛行(で、閉店セールに空前の売上w)が多い、実はどこも開業後暫くで帰路に立たされていると思うのです。

「何処へ向かうのか」はいささか批判的なタイトルでしたが、「のうれん」となっても今までの「農連」の繁栄を継承していければと思います。