「お花畑ブログ」

先日、ある方と話をしていてそのようなジャンルと言うか呼ばれ方があることを知りました。

花専門のブログのことではないのです。頭の中が「お花畑」ということw

グルメブログでよくある、画像をいくつか配置に「どの料理も美味しかったです。リピ確定!」みたいなコメント、それに多少の肉付けをしたものだそう。自己満足で中身が無いという感じだと思いますが「お花畑」とはよく言ったものです、このネーミングセンスこそ素晴らしい(笑)

もっとも個人でやっているブログはそれでも良いと思うのですが、スポンサーの付いているサイトでのグルメ記事やプロのライターを自認する方々でも、この「お花畑」感に満ちた文章は多いですね。取材が浅いというものもあるし校正、校閲(この2つの違いを知らない人もいたりしてw)が未熟なものも多いしプロを名乗る以上は、という気もします。語彙力が不足しているとか言う以前の問題かと思います。

話は多少脱線しますが・・・自分は アマチュア バンドでベース弾いていますが楽器プレイヤーでのプロとアマの差って、別に速弾きができるとかテクばかりでは無いんです。「その人なり」のプレイが曲にどれほど滲み出ているか、なんですよね。それを知り合いのギタリストは「いかに自分の爪痕を残せるかだ!」と言っていますが、そんな感じ。

誰でも書ける文章とでも申しましょうか。翻って、ブログなどでその人なりの文体、表現。これがまったく見えてこないのは読んでいる方としても全く読み応えが無く退屈なのです。魅力的な文章を書く人は文末の執筆者の項とか見て、他の記事を読んでも魅力的。一方で執筆者の名前を見て「あぁ、この方なのねぇ」という感じで最初から値引いて見ちゃう記事もあります。

ただサイト運営者の意向でなるべく個人の意見は出さずにサラッと平易な文章に、ということもあろうかと思います。でも音楽でも巧みなプレイヤーはスタンダード曲を弾いてもその人なりのプレイは醸すもの。オーケストラと指揮者が変われば同じ交響曲も全く違って聞こえるのと同じ。

当ブログこそがその「お花畑ブログ」ではないか!と思えなくもないのですがwしかしながら、個人としてお店に行って、スタッフに対して取材する時間も殆どなく入手できる情報はその場の雰囲気、食したもののみ・・・客として記す限界というものもあります。

しかしながら、プロのライターの方は個人ブロガーとは違って営業時間外に店のスタッフにキチンと取材もできるわけですし、撮影も店を貸し切りでできるわけですから。そこまで優遇された体制で店の魅力を引き出せていない、深掘りができていない・・・ってなんだろう?と思う記事もあります。極端に言えば、我々素人ブロガーが行って実食して、あとはWikipediaとかで調べて肉付けした程度の記事とさして変わらないものもあります。

スクープ性、比喩力、構成力、他の情報と連携させるなどの企画力の点では稚拙な記事もまだまだ多いように思いますね。この「お花畑」記事はいずれはAIに取って代わられるかも知れない。

人の魅力というのもあるのかもしれません。一般的に会ってみて話が魅力的でないと文体も魅力的でない、というのはかなり的を得ていると思います。話そのものや視点、発想の奇抜な人の文体はおもしろいものです。でも逆はなんとも言えないですね。文章は上手でも口下手な方も意外に多いからw

先述した「語彙力」これは書いている中で蓄積していきますが、このセンスだけは如何ともし難いかも。

「だったらお前書いてみろっ!」て言われるかも知れませんが。その世界に入れば種々雑多のしがらみが生じて今回のような記事が書けなくなるし独立系でいたい、カッコつけるわけではないけど常に在野の人でありたいので(笑)