泡盛は大好きなのですが酒造所見学は初体験。
北部の今帰仁酒造工場見学が、古宇利島バスツアーに
30分程度ですが組み込まれていたので参加しました。
所謂トタン張りの工場です。
中は物凄く蒸し暑い、これが熟成に大いに関係してるのでは?w
(実際は冷房設備がないだけと言っていましたが)
泡盛の製造工程はざっと以下の通り
[1] 洗米
[2] 浸漬(米を水に浸すこと)
[3] 蒸し
[4] 黒麹菌の種付け(米麹づくり)
[5] もろみ(水と酵母を加えアルコール発酵)
[6] 蒸留
[7] 熟成(割り水して度数調整)
[8] 容器詰め(銘柄によってはさらに割水をして度数調整し、詰める)
右が原料のタイ米、左が黒麹菌
細かく砕けるので麹との接触面積が多くなる、油分が多いので
泡盛の旨味になるなど、タイ米使用の理由はいくつかあるそう。
まずは蒸しから説明、説明員の方の後ろの青いのが蒸し器
次は黒麹菌の種付け
蒸しあがった米に黒麹菌の胞子を散布、種付けをして、
麹棚に移してから一定の温度を保ち麹菌を育成させます
三角麹棚
今は、クセの強いものよりは口当たりを重視しているらしく
以前は、此処に置く期間が今の二倍であったそうで
そのため、クセの強い泡盛ができていたそう
ここで「もろみ」熟成します。
40~50時間かけて熟成させた麹を仕込みタンクに
水、酵母を一定の割合で混ぜて仕込み、発酵させます。
発酵が始まったタンクからはぷくぷくと泡が沸き上がっています。
もろみ熟成までは約2週間ほどかかります。
これが蒸留器、単式蒸留機(ポッドスティル)です、
想像していたよりもコンパクトに感じた
蒸留して加水、熟成します。
泡盛を長期に寝かせると蒸留したての荒い刺激的な
香味が消えて、徐々に香りが増していきます。
また、アルコールと水が組み合わさり、味がまろやかになります。
なかなか、イイものをお持ちのようで・・・・w
ここで、容器詰め。この日は珍しい、おみやげ、イベント用一合瓶を詰めてました。
樽貯蔵もやってるそうです。
樽詰めは長期間行うと木樽の色が泡盛に移り茶色っぽくなり
これがウィスキーと区別しにくいので、色の濃さは規制を受けます
そのため、予めタンクで1年、その後は樽では
2年だけ熟成など期間を制限しているとのこと
最後に、おみやげでオリジナル二合瓶を500円で購入。
中身は「美しき古里」の30度
普通「美しき古里」は20度、実際は30度「まるだい」がベースのようですが
これは20度の「美しき古里」に古酒をブレンドして30度に上げたものということです。
いやいや、頭では理解していても実際に見ると面白いものですね。