【悲報】湘南エリアから成田へのバスが全て運行休止@藤沢駅・大船駅・鎌倉駅

最近、沖縄と実家の往復が多い中。昔の湘南と随分変わったなと思うことも多々。そして藤沢駅周辺を見て最近感じること。

先日、バス停のベンチで羽田空港へのバスを待っていましたら、お隣のご婦人が「最近は、このバスも空いてますね」と。

以前、江ノ電バスが藤沢・大船・鎌倉からの羽田空港線を休業すると発表しましたが、江ノ電休業後は1社でまかなっていた京浜急行バスも2024年3月1日より休業となります「大船駅・藤沢駅・鎌倉駅線の運行について」

「当面の間」とありますが定期ダイヤ改正のタイミングでないと再開はしなさそう。

これで暫くはバスでの空港アクセスはなくなるわけ。藤沢・大船・鎌倉から空港へは乗り換えがあることを考えると特に大きな荷物の方とか難儀なこと。

実際、この日乗車したバスも真っ昼間でしたが途中大船経由して羽田空港まで乗客は全部で数名ほど。 何度かいろいろな時間帯で利用して見ている限り満席という状態はほとんどありません、よくて5~7割程度という感じ。ということは ドライバー不足と同時に乗客数の面から見ても路線維持が難しいのか、とかも考えてしまいます。

そもそも便数が少ないのでバス利用を選択肢から外している方も多いかもしれませんが。それにしても藤沢・大船・鎌倉と湘南の玄関・窓口ともなる三大拠点駅を結ぶバスが閑古鳥ということは、湘南エリアの衰退の序章とまでは言いませんが嘆かわしいことのように思います。

で、冒頭のご婦人の言葉になんとも共感する部分も。

ここでなんとなく、ですが、自分が最近思うのは藤沢駅周りの活力のなさ。駅前は高齢者と学生さんは多いようですが、購買力のある客層はどこに?という感じ。

かたや隣の辻堂は駅と直結したテラスモール湘南、そして周辺の商業施設などファミリー層を取り込むことに成功しているような気がします。そして上り方向の隣駅の大船はと言うと駅前に飲み屋が増え、しかも リーズナブルでおっさん天国として活況を呈しております。

どちらも藤沢駅周辺よりも最近はお金が落ちているのでは?とも思えるくらい。特に藤沢駅に関しては南口の再開発、名店ビルエリアの建て替えなどで今後暫くはますます店が減る、ひいては活気が薄れることが予想されます。

以前は藤沢にいくつかあった映画館も今はなく、映画館といえば辻堂だし。 昔は辻堂駅といえば藤沢駅の支駅というような感じでしたのに、今やすっかり形勢逆転してしまった感じです(もちろん乗降客数は藤沢駅がターミナル駅であることあって遥かに及びませんが)実際に生活用品・グルメ系などの充実ぶりはこの辻堂周辺エリアだけでなんでも済ませられるほど凄い!藤沢駅周辺のルミネ・さいか屋・オーパ・小田急百貨店・ヨーカドー・ダイエーが束になってもやや及ばない感じw

そこにはパーキング不足の問題もあるのかもしれませんが(この辺は沖縄の国際通りの衰退の遠因としてパーキング不足があることと似ています)かろうじて、生鮮品・高級商材等が藤沢サイドに軍配という感じでしょうか。

今後、藤沢と大船の間に村岡新駅もできるとの話もあり新駅開業の暁にはそちらも人は流れるであろうし(まぁルミネができて衣料品・靴屋・コーヒーチェーンなどお馴染みの大手のテナントが入るといういつものパターンだと推察w)

話はやや脱線気味になりますが、リムジンバスに「国分寺・武蔵小金井・府中・調布・稲城線」というのがありまして、その中の停車駅調布は人口では藤沢の半分。つまり複数の駅を経由すれば客問題は解決できるのか?ならば辻堂或いは茅ヶ崎まで延伸する方策もあるのか?とかも考えてしまいます(そうなると許認可、と同時に運休の2社にプラスして神奈中案件にもなるのか?w)

折しも藤沢市長が四選を果たしたそうですが。藤沢の中心部、藤沢駅界隈の再活性にも是非とも力を入れていただきたいものであります。

藤沢駅は乗降客数では茅ヶ崎・平塚・鎌倉・逗子よりも多い(鎌倉市では鎌倉駅より乗降客数では乗換駅である大船が藤沢に迫るのですが)そして錦糸町・赤羽・浦和・荻窪・八王子よりも乗降客数は多い。もとより藤沢は湘南の玄関口なのですが・・・この元気の無さ(高度成長期・バブルを知る身からですが)というか、何となく感じる町の趨勢の中での「兆し」みたいなもの。個人的にはこの機微を市政に反映していただきたいものです。

羽田空港でたまたま隣りにいた同じく京急バス運行の千葉県市原市の五井駅行き。1日平均乗車人員数は藤沢駅より一桁少ないくらい、でも運休にならないのは羨ましき。

空港バスの乗り入れは活気のある街としてのステイタス。確かバス路線は路線維持のために暫く走らせないと再申請せねばならないとか(路線バスに関してはそのように聞きましたが、空港バスも同じなのかは?ですが)ということで、お早めの空港線復活を期待しております。

【追記】
ブログを書いたあとでYahooニュースにこのような記事が掲載されていました。

京急バス、羽田空港結ぶ高速4路線、運休へ 運転手増でも「不足」

また、藤沢駅南の空港バス乗り場には以下のような告知が。江ノ電の告知みたいですが読むと京急も運休と記されています。


ニュースの記事を読む限りでは乗員を増やしてもすぐに対応は困難とのことらしく、物流だけでなく2024年問題が早くも生活に影響を及ぼしているということなのでしょうかね。

「当面の間」が早く解消されることを期待したいものです。