「那覇市中心市街地の活性化に関する基本計画」をラフに読み解く

「那覇市中心市街地の活性化」って?と思って斜め読み。

「那覇市中心市街地の活性化に関する基本計画(案)」に対する市民意見(パブリックコメント:パブコメ)の募集について」というのを見て「那覇市中心市街地の活性化」について考えることと、あれこれ。(掲載画像は資料から引用させて頂きました)

「那覇市中心市街地の活性化に関する基本計画」の概略詳細資料(143Pもある)

ここで言う「中心市街地の区域」は国際通りを骨格として、東は「国道 330 号」と「栄町市場商店街」、南は「県道 222 号線(真地久茂地線)」、西は「国道 58 号」、北は「久茂地川」「県道 29 号線(那覇北中城線)」で囲まれた区域です。

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計画書ではざっと現況やら施設やらの説明が続きます。プレゼンで言う現状分析とその後の施策、展望という流れですw

私としては事業者数の推移とか買い物動向とかは関心がないのですが、現状の中で注目したことが幾つか。

※建物の老朽化

中心市街地内の「牧志」「松尾」「壺屋」「久茂地」等の地区では、建物年齢が 30 年以上
の建物の割合が 3~5 割を占めているらしい。

※当該地域の人口の現象

市全体の人口は増加傾向にある中で中心市街地の人口は、平成 15 年には 21,004 人でしたが、平成 26 年は 20,092 人となっており4.3%減少。逆に世帯数は増加、しかも半数が一人住まい。でも他の県庁所在地から見たら意外に人口密度は高いことにビックリ。奈良も結構密度が高い、鹿のいる公園が広くて追いやられているのかw

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※人の動き

訪問するヒトも減っていて中心商店街の歩行者通行量は基本的には減少傾向。那覇市民が中心市街地商店街へ行く頻度 も減少。しかし「沖映通り」「浮島通り」の 2 つの通りのみ平日・休日共に通行量が増えているみたい、此処はこれからの出店とか見るにチェックポイントかな。

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※店舗の経営状態

一方で現在の店舗の経営状態については、5 年前との比較で「衰退している」が 43.9%で最も多く、次いで「やや衰退している」(20.3%)で合わせて6割が経営の衰退を危惧しています。

※観光客は?

一人あたりの消費額は7万ほどって平均ですから結構使っていますね、40%が国際通り、牧志公設市場へいく様子。

※公共交通の利用

バス路線の利用者動向は長期的に見て現象、一方モノレールは7年で17.2%の増加。

※防災に関して

これは気になる・・・ひめゆり橋近辺は大雨時における浸水常襲地区で治水工事は延々とやっていますが安里川、ガーブ川からの浸水がやはり不安。私は大雨の時はひめゆり橋と美栄橋付近の水位計データは始終チェックしていますよ。

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活性化事業、この中では「3」久茂地小学校跡の新文化芸術発信拠点、「4」のむつみ橋のビルの再開発が気になりますが「第一牧志公設市場再整備」や「にぎわい広場管理運営事業」「公設市場管理運営事業 」も動向は気になります。

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他には「新たに取り組む事業案」の項での「栄町市場地区の再生」なるものも気になりますね。狭隘であり防災上の課題ということですが、かと言って農連みたいなビルになってしまうのも味気ない。

個人的な印象としては各「通り会」の連携も必要な気もします。「通り会」はこのエリアだけでこんなにある!

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市街地中心部における回遊ゾーンイメージ 」で見ても公園が増えるのは楽しみ。これを見るとニューパラダイス通りと浮島通りが「地域の活動を支える道路」となっていて今後ますます注目ポイントということがわかります。特にニューパラダイス通りは緑ヶ丘公園が完成するともっと活性化すると思いますね。ニューパラダイス通りと90度で交わる久茂地川から国際通りへ至る道、此処は活動を支える道路としては現時点では沿道が寂しいけどこれから活性化するのか・・・。

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最後にアンケートでは、渋滞緩和と駐車場確保という二律背反的な課題がメインでした。全体の結びはスージグヮー、インフラの整備など「マチグヮー」を活かして活性化を!という流れ。ポケットパークを整備など、小さい公園は増えそうです。目まぐるしく変わる那覇市街地中心部、再開発計画だらけですが、とりあえず自分の住んでいる場所は再開発で立ち退きとかの対象エリアでなくて良かったw