かつおのたたきと映画@那覇桜坂「さんご座キッチン」

映画の前に新鮮な高知のかつおのたたきを頂いてきました。

IMG_7589-min

桜坂劇場内、映画の合間においしいメニューが並ぶ「さんご座キッチン」です。ちょうど、期間限定メニューで出ていたので映画を見るときに頂いてきました。メニュー名は「愛南びやびやかつおのたたき定食~新米とともに~」実は以前、高知駅の駅弁で「かつおのたたき弁当」というのを頂いて、その時に、出来合いの弁当ではなく用意したご飯とおかずにその場で新鮮なたたきを茗荷などと一緒にドサッと入れてくれて、その鮮度を感じる演出に感激し、しかも激ウマであった記憶があって、今回、沖縄で食べられるというので楽しみにして行ってきました。

で、愛南びやびやかつおとは愛南漁協のサイトによれば

一.一本釣りまたは曳縄釣りされたもの。
一.釣り上げてすぐに活け締め・血抜き処理をしたもの。
一.釣り上げたその日のうちに水揚げされたもの。
一.水揚げした後、スラリーアイスで保管されるもの。
一.愛南漁協が管理し、品質の確かさを認めたもの。

以上の条件をみたしたものです・・・らしい。

IMG_7583-min

見た感じ、メインにご飯、味噌汁、副菜などは少ないけど、たたきの量は結構多いしご飯は伊是名の新米にじゃこてんと豆腐のお味噌汁と凝っています。たたきは茗荷と生姜でおいしく頂きました。1.200円とチョットお高めかもしれませんが、新鮮なかつおのたたきが頂けるのは嬉しい。このメニュー10月15日までなので、もう一回食べたいですw

IMG_7586-min

関連ランキング:カフェ | 牧志駅安里駅美栄橋駅

で、見に行った映画が「ジョン・ラーベ~南京のシンドラー~」という映画。南京事件の際に中国人を「自由区」に擁護したシーメンス社のドイツ人の話です。この「南京事件」はテーマ的にも大虐殺なのか?から始まって、被害規模までを巡って現在でも諸説あったり、微妙な作品。この映画自体、配給先が決まらず国内での上映は殆ど無かったようです。確かに史実に基づいてはいるかもしれませんが、日本側の描写は残忍としか言いようが無い設定です。皇軍たる軍隊がここまで規律が整っていなかったものか?或いは、当時の日本の捕虜に対する意識の違いなどいろいろ考えさせられます。私個人は右派でも左派でもないのですが、規模はさておき、このような問題提起をする事件自体があったことは知らねばならないと思います。

実はドイツと日本は第2次大戦中は三国軍事同盟でお仲間かと思いきや、この映画の舞台である中国においては租借していたドイツが第一次世界大戦で敗退してその権益を戦勝国の日本に譲った形になっているので、どちらかと言うと中国ではドイツの居留民は日本に対しては複雑な印象であったようです。そんな時代背景もわかって見ると興味深い映画です。もっとも日本も満州居留民が終戦時に「通化事件」などで虐殺の被害にもあっている訳で、結局は一般市民が巻き添えになるのは戦争の常なんでしょうかね。特に東京大空襲など一般市民が戦争の被害者となったということは第2次大戦の大きな特徴でも有るわけですが。

個人的には見終わって、ステレオタイプ的というか残忍な加害者としてのみ描かれる日本人に何とも微妙な後味の映画でした。その後、国際通りで多くの中国の観光客を見ると更に複雑な心境になりましたね。まぁ、こういうことを、戦後も忘れずにいろいろ考えること、それ自体が大事なような気がします。

IMG_7591-min

奇しくも本日は沖縄では10.10空襲の日、東京の3月10日の大空襲の半年近く前に那覇は大打撃を受けておりました、と言うわけで今回は少し重めのエントリでしたかね。