金曜或いは土曜までは休む店が多いので注意が必要です。
沖縄は旧暦で動く部分が多いことに驚かされます。シーミー(清明祭)始めいろいろ。公共交通機関までもが臨時ダイヤだったりします。そして、お盆も旧暦で進行します。2015年のお盆は、新暦で言えば8月26日(水曜日)~8月28日(金曜日)、(一部の地域は8月29日(土曜日))までとなっています。
ですから夏休みをずらして内地から来た方はお店が閉店だったりでガッカリするケースもあるようです。沖縄では旧暦カレンダーを持ってる方も多いぐらいですし、この時期、旧盆スケジュール、新暦でいつなのかは要チェックです。
お盆期間中の3日間は1日目(ウンケー:ご先祖のお迎え)2日目(ナカビ、ナカヌヒ:中日)、3日目(ウークイ:お送り)となります。特に3日目ウークイは旧盆で最も重要。ご先祖をあの世へお見送りする儀式です。その為ウークイには必ず家族が集まって、1年の出来事をご先祖に報告します。それぞれの家族がウチカビ(黄色い紙で出来たあの世のお金)を燃やして一緒にお見送りをします。大家族のご先祖様は沢山のウチカビを持って帰る事ができて、あの世でも裕福な暮らしができると言うわけ。そのウチカビの価値は一枚、2億円だとか。以前ウチカビでタクシー代を払おうとして逮捕されたケースがありますが釣り銭が無かったからでしょうか?(笑)
沖縄ではご先祖は海から来て海に帰ると言われています。沖縄では旧盆期間中に海に入ってしまうと、一緒にあの世へ連れて行かれてしまうと言われています。それ故に沖縄では古くから「お盆には海へ行くな」と言われています。この時期、ビーチで泳いでるのは観光客が多いわけです。割りとこの「ご先祖は海から来て海に帰る」は浸透していて普段でも泳がないヒトも多いとか聞きます。
旧盆中は精進料理を朝・昼・晩「1日3食」お供えする習慣もあります。今は「ウンケージューシー」をお供えすることも多いようです。伝説では一家を亡くしたお母さんがお盆が来ても悲しみのあまり何も手がつかずにいたら神様が、せめてジューシーでも作っておやりなさい、と言ったとか。ジューシーなら手軽にできるから作ってお供えするようにとの啓示だったそう。とは言え、現代ではジューシーすら作るのが面倒という方も多そうな・・・。
ということで、この時期沖縄の方を無理に飲みに誘ったり、ましてや海水浴に行こうなんてお誘いは野暮ですNGです。街で騒ぐのも失礼でしょう。沖縄に住むなら、と言うか観光する上でも沖縄の年中行事、風習は多少は理解せねば、と思う次第です。