「Go To Eatキャンペーン」ってなんだろう?

なんか、いきなりな感じでスタートの「Go To Eatキャンペーン」

「お宅の店、Go To Eatキャンペーンどうします?」いろいろな店舗で話題になるのが、このフレーズ。

Go To トラベルよりもいきなりな感じでやってきた、この「Go To Eatキャンペーン」カンタンにいうと補助するからもっと外食してね、という農水省主導のキャンペーン。

大きく分けると「プレミアム食事券コース」「予約利用によるポイント付与コース」の2コースがあります。

1.プレミアム食事券

事前に利用可能店舗として登録している飲食店でのみ使用可能のプレミアム(25%)のついた食事券

一例としては10,000円で買った食事券で12,500円分使えるというもの。販売地域内の登録加盟店で利用できます、店内飲食だけでなく、宅配や持ち帰り(テイクアウト)にも使えますが、デリバリーやテイクアウトの「専門店」は今回のキャンペーンの対象外となっています。

注意点は食事券で支払った場合、お釣りは出ない、1回の購入当たり20,000円分まで(25,000円分迄)ただし一日でも1回でなく、出直して複数回の購入は可能です。それと未使用分の返金はされません。そして食事券の発行が遅れている地域も多いこと(沖縄もまだでは?)

2.オンライン飲食予約の利用によるポイント付与

指定媒体のオンライン飲食予約サイト(食べログ、HOT PEPPER、ぐるなび等)経由で予約をして店舗を利用後にポイントが付与(一人:ランチ500円、ディナー:1000円のポイント付与)ポイント付与は2021年1月末まで、ポイントの利用は2021年3月末まで。コースメニューを選択しないと予約できない仕組みの店もあったりするのが巧妙wでも「席だけ予約」OKの店もあるので、よく調べればそういう店は使い勝手は良いかも(記載時点で那覇市内でも食べログで50店舗以上、ホットペッパーは200店舗近い登録・・・これ調べるのが面倒くさいw)

上記2コース併用も可能です。

店側の負担、デメリットもいくつかあるようで、いろいろな店を回って聞こえてきています。ざっと書き出しただけでも以下の通り。

1.店はオンライン飲食サイト事業者への登録が必要

どうも事業期間中は飲食店の情報を掲載する手数料は無料みたいですが、いわゆる「公式」としている課金店舗とはアピールの扱いが異なる様子。

2.少人数で回す店などはランチタイムの予約管理なんて忙しくてできない

3.サイトでの詳細表示が課金店舗、無課金店舗で差があるような

某サイトは以前から課金店舗、無課金店舗の扱いの差が指摘されていましたが、今回も顕著なようです

4.店舗に送客費用を徴収するオンライン飲食サイト事業者もある

(ランチ:100円、ディナー:200円など)ランチでワンコインとかで勝負してる店から100円徴収されても(泣)

一方で客側の不便もいくつか。

1.一人でも利用時にはオンライン飲食サイト経由での予約が必要

実際は1人から予約可能な店舗は少なく、2人から予約可能な店舗が多いことからして消費喚起の妨げでは?一人で飲んで結構な額を使う「お一人様」を考慮していませんね。

2.利用実態に即していない

これは根幹的な問題ですが・・・その時の気分でフラッと行けない。一軒目は予約でもいいけど二軒目以降とかねぇ。幹事さんも酔って、二次会だって何人来るかわからないし、わざわざ人数数えて予約って面倒ですよね。ランチタイムで予約、はしご酒で予約とかも消費行動実態に即してないですよね。

2.ポイント付与が即時でない

溜まったからこれを元手にもう一軒とかできない。Pay方式なら還元ポイントでその場でさらにオーダー追加もあるのに。

3.ポイント付与されるポイント内容がバラバラ

食べログであればTpointでの付与、HOT PEPPER グルメを利用すればホットペッパーグルメ限定ポイント、というように利用サイトによって、もらえるポイントの種類が異なるのです。で、普通なら飲食以外でも使えるからTpointで貯まる食べログはアドバンテージありですが、でも今回のキャンペーンは「溜まったポイントは次回飲食のみ」とかいう規定があるようで、その辺りはどうなんでしょ?

実態に即したやり方を考えると、まずは店に行って、飲食終了後精算時にポイント付与で良くないです?私みたいなド素人が考えてもPayPay、LINE Pay等と組んでそうするほうが色々便利な気がしますが・・・その意味ではクレジットカード会社がもっと前に出てきても良かったキャンペーンでは?と思います。

参加店舗を見た感じでは(那覇市内、食べログ50店舗以上、ホットペッパー200店舗全部ひと通り見ましたw)流石に客単価はそこそこの店が多いよう。そりゃ、そうだわ。夕食時間帯(15:00~)は1,000円分のポイントを付与だから、そこにセンベロだけで帰ったら実質タダですからね。更にグルメサイト側に送客料金200円とか支払ったら来れば来るほど赤字(笑)

センベロ店とか栄町のハシゴ中心のお客様が多い店は道理で参加しないわけです。某チェーン焼鳥店は焼鳥一本食べて1,000円分のポイント付与を狙うお客様対応策としてコース料理のみ対応に変更したようですし。

因みに今回、参画する事業者一覧(PDF)

食事券発行委託事業

オンライン飲食予約委託事業

食事券発行委託事業2次公募(ここに沖縄県の記載あります)

強敵GoogleがgoogleローカルガイドとGoogleMapの連携で躍進する一方で、いわゆるグルメサイトはコロナ禍の前から鈍化していましたが、それにしても群がる業者のあまたたるや(もっとも、私も前職ではその側に居たのであまりディスることはできないけどw)

結局、利用しても飲食店にとってはあまり利益の上がらないモデル構造だから通常利用のほうが店のため、みたいな状況も起こりうる。第一義的な店を救済する、そして客の利便性、その辺りよりも事業者優位のキャンペーン、そんな印象を持ってしまうのですが。わざわざ事業者を中間に入れる理由・・・その辺りはオトナの事情なんでしょうかね?(笑)

Airペイじゃないけど「じゃあ、いいですぅ!」かな(笑)

今回は「飲食店しか知らない『Go to Eatキャンペーンの』のジレンマ」というnoteの記事がとても参考になりました。

※始まったばかりのキャンペーン故に情報が正確でない部分があったら申し訳ありません。