沖縄のクズ男という番組での表現とナイチャーについて@沖縄生活

別にウチナンチュVSナイチャーという話ではないです(笑)

「ナイチャー」と 「ウチナンチュ」深く追求するとナーバスなネタなのですが、このブログは沖縄の方と同じくらいの数、いわゆる内地の読者の方も多いので、今後、住まれる、あるいは移住される方の参考になれば、と思い記します。

内地という言い方はおそらくは沖縄と北海道でしか使わないと思いますが、北海道の場合は殆どが道外からの開拓者、入植者であるので純粋な土着の(というと差別用語に当たるのですが、生粋の、というか古来よりの、という意味)北海道人としての意識は少ないかと思います。しかし沖縄は琉球民族と本土の人という意識が根強いと思います。それを物語るのが「ナイチャー」と 「ウチナンチュ」という「ことば」です。更には移住した人を「島ナイチャー」とよく言いますね。

「ナイチャー」・・・要するに「県外からの移住者」ですが、そこまで行かずとも一昔前「居留民」と言った、とりあえず住んでる人なども含むようです、私もそれに該当します。

そのナイチャーについて、最近考えさせられることがありました。 番組での沖縄の扱いが発端なのです。

「月曜から夜ふかし」という番組で【上京してきた人にインタビュー/沖縄ならではの風習調査】(日本テレビ系列の4月30日(火) 00:09〜01:04放映)という内容(実家で見たんですけどね)沖縄では5/13の夜中(実際は5/14)24:30からOTVで放映するみたいです。

その番組冒頭のつなぎ部分で「沖縄クズ男ばっかり」ってドーンって。これは酷いな、と。そして宮古のオトーリを一気飲みの風習が如く扱い(確かにそうかも知れないけどw)ただアルハラが問題視される昨今、そこにはせめて「皆さん、お酒は適度に飲みましょう」みたいな注釈は必要では無いかと思いましたが(以下の画像は不適切なら削除します)

でも「クズ」って沖縄の県民性を無視し小馬鹿にしたとしか思えません(そりゃ◯◯県人はクズって言われたらどこでも地元の人は怒るでしょう)沖縄は「うちなー」的な郷土愛も強いし復帰の経緯、その後の基地問題など本土に対してビミョーな距離感というかイメージを持つ人も多いので、沖縄県民に対するコメントは特に配慮せねばならないかと思いますよ。番組的に盛り上げたいスタッフの気持ちはわかりますが、さすがに他の言い方があるように私は思います。

こういう番組を見ると(今回は制作が内地の会社だろうから)ウチナンチュからは「だから、ナイチャーわよっ!」ってなるんですよね、大概。住んでいるナイチャーとしても肩身が狭くなるんですよ。

本題はそれを発端にして思ったこと。 実際にナイチャー嫌い、あるいはそうでなくても、無意識に線引きしてる人は沖縄には思った以上に多いです。

ココから話は逸れますけど、先日、居酒屋で経験したこと。

店に入ろうとしたら、飲んでいた客に「あんた、ナイチャーだろ?」と言われて、顔見ただけでそりゃ、私ナイチャーですから「そうですよ」と言ったらしつこく店内で付いてきて。

「あんた、ナイチャーだろ?」⇒「そうです!」
「あんた、ナイチャーだろ?」⇒「だから、そうですよ!」

この繰り返しになって面倒くさかった件。外見で黒人を見て同じように言ったら国際問題になると思うけど。少数民族の迫害とかこういうのね、と一瞬思いましたよ。

別のある店では、スタッフが「自分の祖父が内地からの日本兵に虐められた話」これをずっとするんです。イヤーな気分で一杯とお通しで退店、店はすぐ潰れた、潰れて当たり前ですけどね。

他には・・・ある人にメールでSNSの説明をしたときに「ウチナンチュには日本語わからさんさ!」と言われた。これは全交渉否定の最後通牒、悲しい、ショックでしたね。その人はその後は会っても挨拶のみでそれ以上の話はしませんけどw

こういうことがあると、なんとなくこちらも距離を作ってしまうんですね。紅型研究、首里城復興など沖縄研究の第一人者であった鎌倉芳太郎氏(生誕地は香川県)も「結局、私は本土からの旅人」と述べ、生粋の沖縄人にはなれなかった心情を吐露しておりますから、そりゃ距離はなかなか縮まらないのかもしれませんけど。

内地から本社のスタッフが来て沖縄は子会社、同じ仕事内容でも給与体系が違うとか、仕事とかの軋轢もあるのかもしれません。更には内地企業の下請けで内地企業に搾取されているとか(でも実は沖縄の下請けの企業のトップが一番儲かっていたりとか、時々聞きますがw)ナイチャー嫌いという層は一部居ますね。

某ローカルサイトでは、ある問題提起のあと「そういうこと言うお前、ナイチャーだろ!」でスレッド終了も多いし(笑)

その意味でナイチャー同士でしか集まらない人とかも実際には居ます。

今までそういうことは面倒だな、そこまで「ナイチャー=面倒」とかいろいろ言われる筋合いもないけど、って思っていたのです。

ところが、最近になって考え方が少し変わってきたのです。

それは数年住んでみて、周囲には(あくまで私の周囲のケースですが)沖縄に移住した人にこそ面倒な人、いい加減な人。つまりは「ナイチャーだからさぁ!(仕方ないっさぁ)」と言われても当たり前な人が実際には多いように感じるようになったからw

特に顕著なのが・・・「流れ者系ナイチャー」(って、私は呼んでますが)島という中でただでさえ部外者が来れば「ん?」ってなる(那覇でさえも狭く感じますし)その上に身の上話をしない、そりゃ警戒もしますよね。私の思うその特徴。

1.沖縄に住む理由がキチンとしていない。
温かいからとか、何となくとか。なぜ沖縄を選んだのか?が不明。そこに何となく漂うのは「なにかから逃げてきた感」(笑)

2.出身地、郷土の話を一切したがらない。
中には「以前、住んでいた場所には戻れないんです」とか、それ以上聞けないような人も(怖)

3.その仕事、内地でもできませんか?的なお仕事の方、実際には沖縄は物価、それに必要な生活費も内地の地方よりは高いし、無理して沖縄でなくて良いんじゃない?的な。

もちろん、ダイビングが好きとか三線を本場で勉強したいとかポジティブな要因の移住者も多いです。でも今まで内地でいろいろぶつかって来たんだろうな、社会的適合性がちょっと無いな、という感じがありありの方、居ますね。屈折してるというか性格に問題ありみたいな人wその一方でウチナンチュのダメな人は、ある意味素朴にだらしない系が多いようなw

もっとも、日本の各地にそうやって居づらくなった人が移住して来て居るとは思うのですが(逆に東京とか都会には地方に居づらくなった人が来るケースも多いわけで)ただ何となく沖縄は「逃げてきた」感じの方が多いように感じます。あるいは「ナイチャー」「ウチナンチュ」ということばがあることでその輪郭が一層際立ってくるのかな。

でも、沖縄で私の周りの面倒くさい、できれば会いたくない人の中の比率で9割はナイチャーなのですけどねw

なので、問題を起こす人に対しウチナンチュが最後に「だから、ナイチャーわよっ!」って吐き捨てるように言うのもわかるような気もするんですよね。

自分にはウチナンチュVSナイチャーという意識もないです。それぞれに素敵な人はたくさんいますし、面倒な人のほうが多ければ沖縄には住んでませんし、沖縄での生活、出会いは人生にプラスになっていますしね。

沖縄の人は最初に聞くけど「ウチナンチュですか?ナイチャーですか?」はなるべく自分からは最近は聞かないようにしています。 相手を見極めるのにそれは条件ではないし。ただそもそも、こういうことを書くのが 「だから、ナイチャーわよっ!」 なのかもw

※それぞれ諸説、ご意見はあるかと思いますが、以上、あくまで私見であり、また「私周辺調べ」ですので(^o^)そして自分のことを棚に上げて、というご意見は・・・ごもっとも、私こそ 「だから、ナイチャーだからよっ!」の「クソナイチャー」でございます。