久々の北部訪問、シンプルながらバランス良く、正統派沖縄そばに出会う。
平成22年10月17日の「そばの日」に「そばの町もとぶ」と宣言、本部町全域を「もとぶそば街道」としたぐらいですから、このエリアは沖縄そばの店はたくさんあります。本部町のそば専門の新聞まで(驚)
その中で選んだのはこちら。「きしもと食堂」も有名ですが、その支店の「きしもと食堂 八重岳店」との間くらいでしょうか(GoogleMap)
店名の由来は店舗のそばにある「伊野波節(ヌファブシ)」で名高い「伊野波の石くびり」のようです。「石くびり」は石がゴロゴロとしているという意味。歌の内容は「伊野波の石ころ道の坂は大変きつい坂道だけど、愛する人と一緒にお互いに語り合いながら歩くともっと遠くあってほしいものよ、という恋歌です。
店の作りはプレハブ的ですが、4名テーブルが4つ、他に広めの座敷が有り、店内は席の配置もゆったりしていて落ち着いて食べられます。ファミリー、グループにもお薦め。
メニューはこんな感じで割とシンプルな構成。二名で訪問してシェアしました。
まずは「石くびりそば680円」麺質は中太ぐらい、ボソボソはしていない割とツルッとした少し縮れた麺。スープがあっさりながら出汁を感じる美味しさ、これは美味しい。
三枚肉が味付けが濃い目で、これはこれで美味しい。揚げかまぼこも良いアクセントになっています。具材もデカいしこれで680円はかなりおトク。敢えて言えば、具材の味付けが若干濃いように感じたので、あっさりスープとのバランスを、スープをもう少し濃い目にする、或いは具材を薄めにするとか、もあるかも。
「フーチバージューシー(500円)」ジューシーは「クファジューシー」(炊き込みご飯系)と「ヤファラ(柔らか)ジューシー」又は「ボロボロジューシー」(雑炊系)に大別されます。お米がボロボロ分かれているから「ボロボロ」らしい、これは「フーチバーボロボロジューシー」ですね。
まさしくおかゆ系ジューシー。フーチバーの香りがものすごく立つ感じ。強烈な草の香りの七草粥という印象。なかなかワイルドな香りのジューシー。その意味では泡盛「白百合」のジューシー版という感じでしょうか?副菜の田芋(ターンム)の天ぷらも良いのですが、ここは辛い漬物とか欲しくなります。量も一人前にしてはすごく多めな印象で500円ではコスパは高すぎですが、おかゆ的なことから一人でたくさんは単調かな、なので何名かでのシェアがお薦めかも。
うなぎの産地に近い本島北部ならではの鰻メニュー設置店という側面も見逃せないので「うなぎ丼(900円)」も注文しました。蓋付きでの提供はポイント高し。
で、焼きの香ばしさはさほど感じず、ブリっとした豪快な皮と身が分厚い鰻。私には「箸切れの良さ」が鰻の好みのポイントでもあるのですが、箸でホワっと切れるタイプではないです。国内産ではないのかなぁ?サイズ的にも私は中細、スレンダー系が好きなのですが、大振りな鰻が好きな方には良いかも知れません。お吸い物には沖縄そば、これは沖縄食堂定番の流れ。
そばに関してはわざわざ本部まで来たらぜひ、という感じ。シンプルながらたいへん美味しい沖縄そばです。さすが、そばの町「本部」です。なかなか来れないエリアですが次回「冷やしそば」が気になる。
店奥の駐車場も広いので全体的にゆったり。トイレが男女別、小便器も別は嬉しい配慮。ただ、石くびりそば、うなぎ丼、フーチバージューシーが同時に到着、できれば少しずらしてほしかったけど。お店のスタッフが親切に接してくれて好感持てます。ただ昼営業のみ。月曜日、火曜日休み、営業は11:00から15:00、売り切れ次第終了ですのでピンポイントで訪問を。
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