沖縄そばで「そば懐石」@那覇市樋川「尊尊我無(とうとがなし)」

古民家、隠れ家風の沖縄そばの店。

店名の「尊尊我無(とうとがなし)」は奄美諸島の言葉で「ありがたい」「尊い存在」という意味だそうです。開南方面から行きましたが、途中神原中学を左に見つつ陽光あふれる通りを歩いて・・店は330号に至るすぐ手前、赤い古民家(GoogleMap)

国際通りにある和食の店「地料理・旬菜 土香る」の系列店だそうです。この日はてぃーだブログの前田さんからご招待いただき、沖縄そばを中心としたそば懐石料理を堪能致しました。

普通の沖縄そば単体のランチもあるのですが、今回は前日までの事前予約で楽しめる3.000円のコース。

まずは「前菜」四種。

手前から時計回りに
「中身 島人参 金平」
中身は豚の「モツ」ですが人参、金平の香りと良くマッチしています。
「うりずん豆の地豆和え」
うるま市産の地豆の香り高い味付け。
「海ぶどう スターフルーツ 蝶豆」
紫の蝶豆、スターフルーツ、口の中に爽やかさが漂います。
「豆腐よう 紅芋 挟み揚げ」
これが一番感動しましたね、豆腐ようの香りと紅芋の香りがこれほどまでに合うものかと・・・そして揚げ油の香ばしさも相俟って実に美味しい。

続いて「お造り」
「目鉢鮪」「赤仁」「縞蛸」白身の赤仁が爽やかさを演出しています。そして、その爽やかさに一役買っているのはこのコバルトブルーの皿、南城市の『陶房み んどうま』石倉一人氏の作品だとか。器にも拘る演出です。

続いて「焼物」として
「近目金時の炭焼」近目金時(チカメキントキ)は鯛の一種ですが、食感などは脂の乗ったサワラに似た感じ。「ヤングコーン」はシンプルに素材の甘みで勝負といったところ。添え物の苦瓜、冬瓜おろし、花椰菜(カリフラワー)は口直しに良い取り合わせ。

そして、ここで〆として「沖縄そば」
そばは当然ながらこだわりあり、の八重山の全粒粉ほか4種練り込み。あっさりカツオ出汁でシンプルながら美味しいそば。ソーキと三枚肉が選べるそうですが、今回は参加した友人とシェアしました。

両方を比較すると、三枚肉は味付けはあっさり、濃い目の味付けのソーキが個人的には好きな味付けでした。

デザートは「芋葛餅 よもぎソース、宮古島の小豆添え」
甘すぎない自然な甘みのデザート、オトナの甘みという感じで後味爽やか。

そして最後のお茶はやんばる産「呉我茶」という県産尽くしのメニューの数々。

店主の方に丁寧にメニューの説明をしていただき、此処までで2時間ほど。ゆっくり楽しく会話を楽しみながら「ありがたい」時間を堪能しました。

このような雰囲気の良い空間で提供される料理について語りつつもよし、ゆっくりと時間をかけて味わえるので、ランチでの接待にも適していると思います。駐車場もあるし個室仕様ですからママ友ランチにも使えますね。

日本蕎麦での懐石というと、そばがきとかそば切りなどそばをテーマにした前菜が多いのですが、此方は沖縄県産のものを使った前菜。その意味では観光でいらした方にも、沖縄料理を一通り経験済みという方にもお薦めです。

今度は、ランチに沖縄そば単品でもお邪魔します!

関連ランキング:沖縄そば | 牧志駅安里駅