那覇の栄町テイストな町並みに、初訪問ながら何となく親近感です。

市電の朝日通電停からすぐの名山堀。市役所に近いのに知らない鹿児島の方もいるとか。昔はその名の通りに鶴丸城のお堀であった様子。店の規模や、昭和タイプの居酒屋と今風のバル的な店が融合した町並みとかも那覇栄町に似ています。此処は今回の鹿児島訪問の個人的目玉です。

画像の背景に写る市役所ビル、このすぐそばのこの一角に何件かのお店があります。閉まっているようでもほぼ全店舗の借り主がいる栄町とは異なり、権利関係の分からぬ場所は今は放置されているとのこと。それ故に何となく場末感が漂いますが、それがまたいい雰囲気と言うもの。

町並みはこのような感じ、脇道が続く、沖縄でいうところの「すじぐわぁ」

3階建、昔は置屋であったのか、1階は飲み屋、2階はお客さんを引く部屋、3階は住居みたいなつくり。残念ながら画像の名店「のら」は長期休業らしい。

その中から今回は三軒梯子酒。まずはバル的な、「ビアライゼ」から紹介いただいた「エルマリノ」カウンターとテーブルが2つくらいのお店。見ればカウンターにはできたてのほうれん草のスパニッシュオムレツ。これと焦げたトマトケソースが香ばしい「肉団子のトマト煮」を頂き、ビールとグラスワインで1700円。感じのよい店主の方とトークすること暫し。

小糠雨の中、小走りに二軒目は昭和な感じ「あかね」に。おでんと焼きもの。「芋」というとお湯割りの芋焼酎。おでんは牛すじ、里芋、ウィンナ。焼きものは確かカシラととり肉。焼きもののタレが激甘。これは芋と合いますね。締めて800円台というお安さ。ここもご主人が丁寧な接客で好感持てます。

更に三軒目は名山堀の有名店「とくちゃん」割りと満腹感を得たので、と伝えると軽く、マカロニサラダから。オリジナルボトルがデンっと置かれ、まずは一杯。勝手にお湯割りを作って飲むシステム。

途中で、巨大な麸のお吸い物を頂きました。此処は奄美出身のママさんの店なので山羊汁も時々出るそうですが、この日の〆は焼き魚。食事のオーダーは「お腹すいた？何か食べます？」的な・・・それか黙ってると適宜、いや多目に出てきますｗ

先客が突然フツーのご飯を注文し、カウンター上の漬物と美味しそうに頬張ってからお帰りになったところで、外は相変わらずの雨、更に先程より強くなった。それを見ていたママ、「こういう日は、こうよっ！」と私の隣で一杯飲み始め。差しで飲むこと小一時間、閉店までいろいろなオハナシを聞けて楽しいひと時でした。摘んで、焼酎は結構飲んで・・・どうも飲む量、食べる量には関係ないらしく、先ほどのほぼご飯だけのお客さんと同じ支払いでしたｗ入店時にお断りのケースも時折あるとか、まして酔客は御免とのこと。ここは落ち着いて〆で飲む店でしょう。一人ないしは二人での訪問でママを交えて、或いはカウンター同席の方とのトークタイムを過ごすのがお勧めです。

外に共同便所、これまた栄町場内のような雰囲気。表通りにはもう少し綺麗な共同トイレもあります。

どの店も初訪問の私にもアットホーム、でも大勢でワイワイ訪問するタイプの店ではないです。他には紹介者がいないと入れない、さらなるディープスポットもあるようですが初訪問の私はこの辺でお暇致しました。次回、またゆっくりと訪問したい場所です。

「お一人様でも」女子会・・・・・いい雰囲気ですねぇｗ