「那覇まちまーい」元航空管制官のプレゼン授業に参加しました

元管制官が飛行機の安全を守る職務のお話をご紹介。
その後、まちま~いガイドと那覇空港ターミナル内を見学する限定イベント

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那覇空港駅に集合し、向かったのは空港内の会議室

「夏休み親子向け」的な要素もあるので夏休みの
自由研究の題材にしたいと言う親子連れの参加も多かったです

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機内での案内で高度はメートル、距離はキロの表示とともに
フィートとかマイルでも表示されますが
航空業界ではフィートとマイルが一般的だそうで。

プレゼンを受けて、新しい知識を得たのは以下の3つ

東京の空域が北朝鮮とも接している

日本海を間に挟むことから当然なのですが個人的には勉強になりました

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国土交通省サイトより

嘉手納ラプコンは今どうなってるのか?

米軍が嘉手納ラプコンにおいて実施している進入管制業務は
国土交通省へ移管していますが、その点を聞いてみました

嘉手納ラプコンとは米軍嘉手納基地の進入管制レーダーシステム
ラプコン( RAPCON:RADAR APPROACH CONTROLの略 )とは
レーダー進入管制所の呼称で、離陸後の上昇飛行、又は着陸のための
降下飛行を行う航空機に対して、レーダーを使用して行う管制業務のこと。

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国土交通省サイトより

嘉手納ラプコンの航空交通管制は復帰後、運輸省の管轄となってはいましたが
嘉手納、普天間飛行場の安全確保を名目に
最近まで米軍が沖縄周辺空域の管制を握る「嘉手納ラプコン」を
暫定措置として実施していました。

それが平成22年に移管されて図のように、現在は日本が管制を行っています
この空域は国土交通省が管制業務を行ってはいますが、民航機は飛べません

しかしながら、様々な問題はあるようで、
まずはスラングが多くて意味がよく分かり難い

そして米軍の使う無線の周波数が民航機とは異なるので
民航機も飛行する空域ではやりとりをお互いが聞くことが出来ない、
そこを航空管制官がその仲立ちをするワケですが
その際も米軍パイロットは酸素マスクを付けた上に通話マイク使用のため
会話が不明瞭で聞き取りにくいなど。

レーダーでは見えていても意思疎通に問題があると大事故につながるので
管制官の仕事の苦労がよくわかりました

ところで、那覇に到着する随分前に飛行機が高度を落とし始めるなぁと
思う方も多いかと思います。
これこそが、この「嘉手納ラプコン」を避けるための低空飛行では?といつも感じます。

長時間、雲間を飛ぶことになるので、気圧の変化や振動も多く
何故か那覇便は到着間際に泣いてる赤ちゃんが多いなぁといつも思うのですが、
あながち、このことと無関係とは言えないかもしれません。

軍民共用の空港の問題点

那覇空港、時々航空自衛隊の戦闘機が民航機の合間に離陸していきます。
着陸の際、止まりきれずにパラシュートを開くことがあるとのこと、
さらに驚いたのは、アレスティング・ワイヤーの設備まであるということです。

航空母艦に着艦する際、滑走路ほど甲板が長くないのでフックに引っ掛けて
停止する着艦機の映像を見たことがありますが、あのフックを引っ掛けて
止めるためのワイヤーの設備が那覇空港にはあるそうです。

横に張ったワイヤーに飛行機の後部からのフックを引っ掛けてます

FA-18_Trap

画像はWikipediaより

いずれにしても、パラシュート、ワイヤーを使うと、その後の
回収に手間取り民航機の遅れが生ずることもあるとか。

講義の後は空港見学

那覇空港ならではのおみやげの紹介・・・
これは海外ツアーのあとの土産物屋のトイレにいくのと似てるような・・w

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台北って、鹿児島より近い、道理で沖縄から観光で行く方が多いはず
私も台湾に行ってみたいです。

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このアングルで飛行機を見れるのも那覇空港ならではかも。

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短い時間でしたが、有意義な時間、久しぶりに「のりもの好き」の魂が揺さぶられましたわw